ウオッチメン

超絶な人気を博したアメコミを、原作に忠実に映画化したのが
本作であるという。
アメコミはおろか、漫画さえ読むことが皆無になった
30代半ばの男にとっては、なかなか理解に苦しむ映画だった。
途中何度も眠りそうになったり、実際に眠ったりして、
3,4日かかりで観た。
なんてたって2時間40分もあるんだもん、長すぎ。
ありがちな殺人事件を、特殊な能力があるヒーローたちが
捜査していくというもの。
シチュエーションが普通で、キャラが特殊である。
ぼくはどっちかというと、キャラが普通で、シチュエーションが特殊で
あるほうが好みらしい。やっぱ登場人物の気持ちになって観たいもんね。
シチュエーションもキャラも特殊だと「マトリックス」になる。
あれはあれでおもしろかったが。
話を人類とか世界の滅亡など、大風呂敷を広げればいいって
もんじゃなくて、とるにたりない事柄から大事なことに
たどり着くって話のほうが好きなぼくとしては
まったく楽しめない映画だった。
スーパーマンスパイダーマンバットマンといった正統派ヒーローの
系列には間違っても入らないウオッチメン。
完全無欠のヒーローは時代にそぐわないということか。