映画『トゥルーロマンス』は寓話に近い

この映画、ラブロマンスかというと、ちょっと違うような気がする。
ロマンスというより寓話に近い。
ストーリーとしては、偶然出会った女と恋に落ち、罪を犯しながら
逃亡するロードムービー的なものになっている。
映画通には有名な『おれたちに明日はない』という逃亡モノ映画と
似ているが、ラストシーンは正反対。
だから、寓話だと思うのだ。
んなわけあるかい!と、明るく突っ込みを入れて、
すっきり自分の中で消化できるのだ。
この映画には若き日のブラッド・ピットも登場するが、
はっきり言って役不足だった。あまりにもチョイ役すぎた。
でもいい味というか、やっぱ存在感があるんですよね。
脚本はかのタランティーノ氏だ。パルプフィクションはぼく的には
拍子抜けした作品だっただけに、今回ので見直した。
なかなかやるじゃん(何様?)
この映画では交渉事のパワーゲームというか、心理的やり取りには
なかなか見ごたえあった。これも脚本家のなせるワザなのか。