「ジャンゴ」

タランティーノとディカプリオがタッグを組んだということで
これは私的に必見の映画でした。
主人公は「ドリームガールズ」でも見た、
ジェイミー・フォックス扮するジャンゴ。
南北戦争の時代、ジャンゴは黒人奴隷としてアメリカにやってくるが、
ドイツ人の賞金稼ぎに拾われる。で、一緒に賞金稼ぎをやるようになる。
ジャンゴには妻がいて、農場で働かされている。
そこにジャンゴは救出に行くのだが、そこの農場主が
ディカプリオなのだった。
こういうのをマカロニウエスタンとかいうらしいのだが、
私自身、西部劇をほとんど見たことがないので、どうでもいい。
手の込んだ脚本による会話の面白さ、銃撃戦のかっこよさ、
それとは裏腹の陰惨なシーン……まさにタランティーノだ。
陰惨なシーンを除けば、単純に明るく楽しい映画で、
緊張と緩和みたいなところの緩急がうまくいっていて、
2時間45分という長さを感じさせないつくりになっていた。
もともと脚本家というか、ストーリーを書くことで認められた
タランティーノだけにそのライターとしての能力が、
映画のセリフの端々にあらわれていた。
メガヒットしないとしても、そこそこヒットするんじゃないかな。
この作品のように、単純に楽しめて、監督が独断と偏見で
つくったようなとんがった作品をもっと見たいと思った。