「まともな人間じゃない」

職業はライターですって言ったら、そう言われた。
「ライターをやる人にまともな人なんかいないよ」って。
でも、「なんだコイツ」って思わなかったんですよ。
なんでか?
当たってるからですよ。
その発言の前までに1時間ぐらい話して相手のことも
ちょっとはわかってたから受け入れ態勢ができてたこともある。
実際、「たいしたことやってんな」という誇りと
「たいしたもんじゃない」というコンプレックスと
両方持ち合わせている。
矛盾しているようだが、ぼくの中では全然矛盾してない。
むしろそれが自然なことのようにも感じている。
普通じゃないとか、変わってると言われるのは、
ぼくは誉め言葉として受け取っている。
普通じゃダメなんです。
常識を知ってるという意味では普通であるべきなんだけど、
常識の通りに考えるという意味では普通であってはいかんのです。
だから普通じゃなくていいんです。
まともじゃなくていいんです。
常識は知っておくべきものであって、その通りにしなくちゃいけない
ものではないんです。もちろん、自分で考えてその通りにすることも
ありますけどね。
これからも「まともじゃない人間」に磨きをかけるべく精進します。