恒例の「高校生ご一行様来社」

もう毎年の行事になりました。
事務所の社長の母校の生徒さんたちが、修学旅行がてら
OB訪問をして、職業に対するイメージを膨らませよう
ということでいらっしゃいました。
男子3名、女子4名の計7名です。
毎年、出版業界とはどんなところかという話をざっくりやって、
そのあと「仕事をするとはどういうことか」について、
偉そうですが持論を述べさせてもらいました。
毎回、何を言えばいいのかなあと悩む。
「なんでも質問してくださいね」といったって
なかなか質問してくれないことが多いので、こっちで話を膨らませ
なければなりませんから、けっこう大変です。
まず聞いたのが、「1年にどれくらい本を読むか?」
一番読んでいた子で10冊ぐらい。
5冊ぐらいが4人、あとのふたりはほとんどゼロという状態でした。
なりたい職業を聞いてみると、弁護士、法律関係が2人、
教師が2名、キャビンアテンダントが1人、
あとは「大企業」とか「やりがいのある仕事」でした。
この高校の生徒さんは東大に20人以上入っちゃう進学校なので、
OBには弁護士とか医者は多いのです。
ある子は「地元の国立大学志望ですが、『もうちょっと上を
目指したらどうか』と言われた」とのことです。
それが野球部に入っているというのだからたいしたものです。
私なんか「もうちょっと下を狙ったらどうか」って言われたのにね。
今までの同校の生徒さんたちの中では最も将来が定まっていました。
職業については高校時代から現実的に考えたほうがいいと思う。
ぼくの場合、ライターになりたいと思ったのは17歳の冬でした。
そのとおりになったわけですが、それからは勉強がちょっとは身につく
ようになったのではないかと思う。
将来の仕事が描けないと、学ぶことが絵空事になってしまうんですよね。
……とまあ、そんなことを話しました。
大学生になったり、就職するというときに、
ちょっとでも今日の話を思い出してくれたらうれしいなあ。