混沌の泥沼

ここのところ映画を全然観ていない。
どれくらい観ていないかというと、地球が自転を30回する
期間ぐらい観ていない。
私が映画にハマッたのは、黒澤明監督の「生きる」を観てからだ。
この映画には深いヒューマニズムがあった。
いいとか悪いとか、そんな尺度では割り切れないものがあった。
生きるっていうことは、矛盾だらけで、答えなんかなくて、
理由なんかなくて、混沌とした泥沼の上でたゆたうようなものだ。
そんなことをポツリ、ポツリ考える。
どうしてそれほど心を突き動かされるのかがわかるのは
ずっとずっと先のことのような気がする。