１９７０年代生まれの人たちは、テレビゲームと
ともに育っている。
携帯電話の文字入力をするのを見てもそれがわかる。
おそらく右利きにもかかわらず、
左手で入力している人がけっこういるはずだ。
左手で文字を選び、右手で決定していく。
これはテレビゲーム世代のやり方だ。
それは彼らが子供のころに遊んだテレビゲームの
コントローラーが、左手のほうが複雑な動きを
要求されるからだ。
それにしても、昔のファミコンソフトの話をすると、
なぜあんなに異常に盛り上がるのだろうか。
マリオブラザーズで殺し合いをしたこと、
ファミスタで１回表に２点取られたら、リセットを押したこと、
ドラクエで復活の呪文を書き間違えたこと。
ファミコンは、ぼくらの世代の人間形成に
大きな影響を及ぼしている。
いまの子供たちもゲームに必死だ。
ただ、いまの子供たちと決定的に違うのは、
ぼくらのころは、テレビゲームがどんなにおもしろくても、
日の出ているうちは外で体を動かして遊び、
夜になってからテレビゲームをやったものなのに、
いまの子供たちは日が出ているうちから
家でゲームをしている、ということだ。
それどころか、外でも携帯用ゲーム機で遊んでいる。
彼らは大丈夫なのだろうかと心配になる。
