スポーツのチームづくり 後編

チームスポーツのチームづくりにおいて、
戦略と戦術の区分けができていないチームがよくある。
自分たちのチームの特徴に固執するあまり、
ゲームのなかで戦術を柔軟に変更することができない。
戦術は変更してよいものなのに、戦略にこだわってしまう。
4年前のサッカー日本代表がそうだった。
「自分たちのサッカー」に固執するあまり、
ゲームの中での対応力に欠けた。
いまのスポーツは、流れの行き来が非常に素早い。
あっという間に流れがあっちにいったり、
こっちにきたりする。
それを捉えて、瞬時に状況判断することが求められる。
こういう判断力はベテランのほうが長けている。
レーニング技術の進歩で選手生命は長くなっている。
日本では年齢では判断されてしまいがちだが、
今後、ベテランと呼ばれる年齢はどんどん引き上げられていき、
ゲーム中でのベテランの役割は大きくなるだろう。

悲観的な性格の人は子供を産まず、楽観的な人が子供を産む。
すると、楽観的な人の遺伝子が継承されていき、
どんどん楽観的な人が増える。だから子供も産むようになる。
古代の人類は悲観的で危機管理能力に優れた人が生き残ったが、
いまは楽観的な人が生き残っていく。
危機感もほどほどにね。