投棄マネーが流れ込んだ先は……

なぜ原油高になっているのか?
世界的に金融緩和、つまり各国がお金を印刷しすぎた結果、
世界バブルが到来した。それによって、世界中で金がダブついた。
ダブついた金が流れるところを求めて行き着いたのが、
サブプライムローン」だった。
アメリカの低所得者向けの住宅ローンである。
いずれこの住宅バブルははじけると予想されていたが、案の定、
何かの契機によってはじけ、投機マネーはそこから一気に引き上げた。
その引き上げられた金が向かった先が、原油だったのだ。
投機マネーが原油に流れ込んだので、原油バブルが発生。
ガソリン高になったということらしい。


アメリカも日本も財政赤字に苦しんでいる。
それは長年、国債を発行して急場しのぎをしてきたからだ。
いってしまえば、ツケで飲み食いしているようなもの。
そのツケもいつかは必ず払わされるときがくる。
それが自分たちの世代になるのか、子どもたちの世代になるのか……。
減税……つまり、バラマキをやっている限り、ツケは次世代以降に
先送りされていく。


いまガソリン国会だとかいってやっている。
原油高のとばっちりを受けた格好で、期限付きだったガソリン税
継続をするかどうかで揺れている。
この話に関連してぼくなんかが思うのは、道路特定財源一般財源化して、
国債残高を減らすようにしたほうがいいのではないかと、いうこと。
でも、人間は基本的に自分のことしか考えないから、
借金は先送りにするんだろうな。
この国は本当に大丈夫なんだろうか、と思えてしかたない。