いつまでも進歩しない五輪報道

金16個、全三十何個か知らないけれど、
とにかくアテネ五輪では、史上最多のメダルを獲得
したのだそうな。
たしかに柔道、女子レスリングはすごかったしね。
でも、五輪報道は必ずしも金じゃなかった気がする。
気になったのが、「史上最多のメダル数」という点だ。
東京五輪のときとは種目数が違うのに、
メダルの数だけ比べることにどれだけの意味があるのだろう。
今回から正式種目になった女子レスリングで金2、銀1、銅1を
獲得しているし、シンクロの銀2も東京五輪の種目にはなかったと思う。
やるなら、単純にメダルの数だけを比較するのではなくて、
メダルの占有率でも出したらどうなんだろう。
これだけいろんなメディアがあるのに、
いつまでも同じような概念、価値観で報道するのではなくて、
もっと別な観方をしてみようという発想はないのだろうか。
あと、以前より、日本人が出ていない競技の中継が少なかった気がする。
で、日本人が出て、メダルを取った試合の再放送が多かった気がする。
日本人が出ていなくても、世界のトップクラスの技を見たかった。
再放送よりは、五輪でしか見られないような競技(水球とか、ホッケー)
といった競技を見たかった。
視聴率を取ることが大前提なのはわかるけど…。
今回ほどじっくり五輪を見たことはなかった。
でももっともっと観たかったのに。
たのしい時間というのは早いものだなあ。