シリーズ第6作にして完結編。
シリーズを通して言いたいのは、これまでの欧米社会における
科学信奉の見直しだったんだと思う。
欧米社会は自然との対峙における自らの姿勢として、
管理、養護、抑制、支配を旨としてきた。
そのために科学技術を発達させてきた。
簡単にいうと、たとえば、津波を防波堤や防潮堤などをつくって
力で抑え込もうというのが欧米のやり方。
だけど、自然をコントロールできると思ったところに
人間の傲慢さがあった。
そんな傲慢な考え方はやめて、いかに自然と共存するか、
いかに自然から受け入れてもらえるかを考える
そういうのが全体を通してのテーマだったんではと思う。
津波を防ぐ壁をつくるより、防災林などで自然の力を受け流そう
とする日本人の感覚からすると、「そらそうよ」と
岡田監督的感想をもってしまうのだが、
欧米人にとっては「そっか!」と思うのかもしれない。
まあなんにせよ、シリーズの締めくくり方としては
悪くなかったんではないかと思う。