今年はふたり来る

縁あって、わが社に女子学生のインターン生を迎えている。
ある女子大の先生と知り合いであるためで、
以前、その女子大で講義をしたのもその縁だ。
「女子大生なんて、いいなあ〜」なんて、のんきなことを
いってくれる人が周りにいるが、これがなかなか大変だ。
放っておくわけにもいかないし、仕事を発生させるのに気を使う。
インターンシップ制度は、職業体験のようなもので、
8月の2週間を使って普通に勤務してもらい、
学生にとっては単位がもらえるということになっている。
毎回思うのは、「打っても打っても響かないなあ」ってこと。
ぬかに釘というか、のれんに腕押しというか、手応えがない。
いつも思い出すのは、大学で講師も務めているある企業家の方の話。
「学生の目にはフィルターがかかっていて、そのフィルターに
あった話をしなければ、どんなにいい話をしてもダメ」
ってこと。
釈迦も「すべての人を救えることができるなんて思うのは傲慢だ。
聞く耳を持たない人は、救うことができない」と言っている。
だから、いい話をして理解し、納得してもらうよりも、
目を開かせることのほうが難しい。
今年はインターン生が2人やってくるという。
できれば目が開いた状態で来てもらいたいが、
開いてない目を開かせるのは私では難しい。
あまり考え過ぎずに自然体でやってもらうことにしようと思う。