冒険家というのは、今の時代、難しくなっている。
効率や意味ばかり求める世の中になり、
一見、なんの役に立つかわからないものを認めにくくなっている。
だから生活を成り立たせながら冒険するのが難しくなっている。
でも、自分の体力をもって、人間がいまだに到達したことの
ない場所を目指して行動した結果を、私たちに見せてくれる
冒険家は今の時代にも必要だ。
それは企業でいえば、基礎研究みたいなものだ。
何に役立つかわからなけれど、行くところまで行ってみないと
何が出てくるかわからないものを無価値とは言えない。
冒険や基礎研究がなくなった世界はつまらない。
冒険や基礎研究が許されるような資金を、今の日本では
得られにくいかもしれないが、昔のように大金持ち人は、
冒険家にお金を出してほしいと思う。
