寒い地域に住む人のほうが、体格がよくなるらしい。
というのは、体の、体積と表面積の比率が、
大きな人のほうが小さくなるから。
体積を分母に、表面積を分子にすると、
分母が小さい小柄な人は値が大きくなる。
つまり、大柄な人は
「体積に比べて表面積が小さい」
小柄な人は
「体積に比べて表面積が大きい」
ということになるのだ。
表面積が「大きく」なるほど、体は冷えやすくなる。
これは大量につくった鍋の中のカレーと、少しだけのカレーでは、
後者のほうが早く冷めるのと同じ理屈だ。
というわけで、寒さ対策のために寒い地域に住む人は
体が大きくなるというわけ。もちろん個人差はある。
西洋人のほうが大柄なのは、
彼らが寒い地域に住んでいるからなのだ。