「言葉がわかれば、ラグビーがわかる」⑤ 

ラグビーにはこれらのほかに状況を説明する単語がある。

これらの言葉はプレーや反則ではなく、状況を説明している。

これがわかるようになると、チームの戦術も少しずつ理解できる

ようになってきているはずです。

 

状況を説明する単語

  • アドバンテージ

相手が反則を犯しても攻撃側が有利なときにはプレーが続行される状態。

有利な状況でなくなったときは解消され、セットプレーになる。

また、ある程度、攻撃側が前進したときにも解消される。

  • キャリーバック

防御側が自陣のゴールエリアにボールを持ち込んだ状態。

防御側がキャリーバックしてグラウディングすると、相手ボールの

スクラムで再開される。

  • テイクンバック

防御側が22mラインの内側に自らボールを持ち込んだ状態。

テイクンバックした状態でタッチラインにボールをけり出すと、

ダイレクトタッチ(下記)となって、蹴った場所(エリア)に戻って

ラインアウトで再開される。

  • ゲイン

ゲインは「得る」の意味。スクラムやラックができた地点から前進できれば

「ゲイン」。その時にできる仮想のラインをゲインラインという。

  • シンビン

重い反則をおかしたときにその選手にイエローカードが出され、

10分間退場となる処分のこと。

  • ターンオーバー

ボールの保有が相手側に移り、攻撃権が入れ替わること。

22mラインの外側からノーバウンドでタッチラインの外に蹴り出すこと。

蹴った位置(エリア)に戻されて相手ボールのラインアウトとなる。

  • バインド

両腕で相手ががっしりとつかんだ状態。タックルのときはバインドが必須。

  • ミスマッチ

パワーのある選手と小柄な選手、大柄な選手とスピードのある選手が

相対したときに「マッチしない状態」であることからこのようにいう。

攻撃側はいかにこの状態をつくり出すかを追求して攻める。

  • モール・アンプレアブル

「アンプレアブル」は「プレーできない状態」を指す。モールでボールが出て

こない状況のこと。ラックでボールが出てこないと「ラック・アンプレアブル」。

  • ラック

タックを受けたプレイヤーがボールを地面に置き、両軍プレイヤーが組み合って

そのボールを争奪している状況。

 

その他

  • オープンサイド

密集の地点から、タッチラインまで広いサイドのこと。

  • ブラインドサイド

密集の地点から、タッチラインまで狭いサイドのこと。