同じ次元で語るな 

クマ遭遇と駆除のニュースが連日報道されている。

東北や北海道で今年とくに多く出現していて、

住人は恐怖におののいて生活している。

「駆除」のニュースを見て、役所に苦情の電話を

入れる人がたくさんいるとのこと。

「人間がクマの生活圏にいるのが悪いのだ」

というのが一部のクレーマーの言い分。

それはそうなんですよ。

でも、そのことと日常の安全が脅かされる恐怖を

取り除くことは同じ次元では語れない。

まず目の前の脅威を取り除くために、

危害を加えられそうな相手と戦うしかない。

そのうえで、熊の生活圏とどうにかしてすみ分けできないか

考えないといけない。

目の前の恐怖がない人が安全なところから文句を

いうことはあってはいけないよ。

ウクライナ戦争が始まったとき、

「死者が増える前にいったん降伏したほうがいい」

などという識者がいたが、あれと同じ。

安全なところにいる人は、危険な場所にいる人のことを

想像して物を言わないといけない。