心境 

大学準硬式野球部のOB会を出したら、こんなことを問われた。

「控え選手だったのに、なぜ来られるの?」

確かに同窓会の類のものは、学生時代も今もプライベートや

仕事が充実している人が来るイメージだ。

男性の場合は仕事で成功している人がそもそも行くもの。

そうでないと、顔を出しにくいのがあるのかもしれない。

私の場合は、プレイヤーとしては控えだし、

仕事も特別成功しているってわけでもない。

でも、部を応援したいから行く。

「控え選手は何を思っているの?」とも聞かれた。

確かにゲームに出られないのはおもしろくないし、悔しい。

これは心境の5割を占める。

4割は「どうやったらチームに貢献できるか」を考えている。

声を出したり、雑務をこなしたりするのも役割のひとつだ。

残りの1割、いや5%ぐらいは

「ゲームに出ないことでほっとしている」部分がある。

ゲームに出ることは失敗することと隣り合わせであり、

少なからずプレッシャーがかかるからだ。

この気持ちが大きくなってきたら競技は続けられないだろう。