いま日本のあらゆるデータを網羅した本をつくっている。
その中で驚いたデータのひとつが、
「大学生の半数が奨学金を得ている」ということだ。
いまの大学生の親は40代後半から50代半ばぐらいが
ボリュームゾーンだろう。
この人たちは就職氷河期世代だったので、
非正規雇用の人たちも多い。
収入が低く抑えられてきた世代だ。
だから子どもの大学費用を賄うことができず、
子ども自身が借金をして大学に通っている。
(奨学金の多くが有償、つまり返済義務があるもののはず)
これがどうなるかというと、
さらなる非婚、少子化を招くということになる。
奨学金を300万とか背負って社会人になると、
20代のうちは借金を返すだけで終わる。
これではとてもじゃないが、結婚・出産に進もうと
いう気にはなれないだろう。
ここをどうにかしないと、本当に人口は減る一方、
日本が小さくなっていく一方だ。