試合数を増やせ 

小学生以下の全国大会は廃止される傾向にあるという。

いい傾向だ。

全国大会があることで行き過ぎた勝利至上主義になる

という指摘はもっともだ。

子どものモチベーションになることは否定しないが、

それは中学、高校になってからでも遅くはない。

それに一番問題なのは大人のほうだ。

行き過ぎた料理至上主義を子どもに植え付けているのは、

監督やコーチ、保護者なのだ。

全国大会があることを理由に、勉強やそのほかの体験をやらせない

免罪符にしてしまっている。

子どもには勝利とか日本一よりも第一に試合をやる

経験をたくさんさせることがいいと思う。

その点で他の競技にも参考になる方法がラグビーにある。

ラグビーでは大学以上は基本的にリーグ戦で行われるが、

トーナメントも導入されている。

おもしろいのは、トーナメント負けたチームは

順位決定トーナメントに進む。

16チームが参加すると、1回戦で勝った8チームは2回戦に進み、

負けたチームは9~16位決定トーナメントに進む。

トーナメントを逆にやっていくわけだ。

9~16位決定トーナメントで初戦に勝った4チームは

9~12位決定トーナメントに進み、負けた4チームは

13~16位決定トーナメントに進む。

9~12位決定トーナメントの初戦に勝った2チームは

9位10位決定戦に臨む。負けたチームは11位12位決定戦に臨む。

このようにすると、どのチームも必ず4試合を行うことができる。

すべての順位を決定するのは残酷なように思えるが、

ゲームの数を増やすことが目的だから、とても良い方法だ。

ぜひ小学生から高校生の大会でもこういう試合の数を

増やすような大会をつくって子どもの成長を促してほしい。