交渉 

自営業をやっていて、負担なのは料金の交渉だ。

早い話、原稿料が破格に安いときは、

増額をお願いすることにしている。

相手がどんな出版社の人であっても、当初予定していた

作業量から大幅に増えてしまった場合は、

どうしても増額をお願いするしかない。

気は小さいほうだから、ドキドキしながら交渉する。

でも、相手もわかってはいると思うし、

こちらも破格の条件を提示するわけではないから

多くの場合、受け入れてもらえる。

それによって次の仕事がなくなるということもない。

まじめに仕事をして、堂々とお金をいただく。

そうやってお互いプロとして、お金の話もしたいと思う。

かつてそんなことを気にしなくてもいい時代も

あったそうだが、いまは違う。

金額交渉ができない人は自営業はやめといたほうがいい。