最初からフリーランスで

ひきこもりの経験者の話を聴くと、ハッと気づかされることがある。
就労できないことに彼らは悩むのだが、
それは、親や社会からの「会社に勤めていないと」という
「こうであらねばならぬ」のプレッシャーを感じている。
いわゆる「定職に就く」というやつだ。
定職というのは、パートやアルバイト、契約社員ではなく、
正規雇用という意味で多くの人は使っている。
正規雇用がこれだけ増えている現状で、
定職に就くのはひきこもりでなくても難しい。
でも、定職でなくても、フリーランスという働き方や、
会社をつくってしまうという方法もある。
考えてみれば、昔は7割が農家だったから、ほとんどが自営業者だった。
それが産業革命、高度経済成長を契機として、
会社組織が多数を占めるようになった。
会社に勤めるのが当たり前という時代になってからまだ日が浅い。
実は、「定職に就く」は幻想にすぎないのではないか。
いまはインターネットがあるから、フリーランスがやりやすくなっている。
もちろん、ネットビジネスでフリーランスをやり抜くには
それなりの苦労もするし、相応の努力も必要ではある。
必ずしも定職に就く必要はないけれども、
それはそれでしんどい道であることをわかったうえでなら、
最初からフリーランス、起業、自営業もいいと思うのだ。
そのように考えられたら、定職に就かないことをプレッシャーに感じる
こともないかもしれない。