「人間に生まれた以上、結婚はするべきだし、子どもももうけるべきだ」
これを聞いたら、あなたはどう思うだろうか。
「言ってることはわかるけど、私はそうは思わないな」
と思うだろうか、それとも
「そんなことをお前に押し付けられたくない」
と思うだろうか。
後者の人は、ちょっとヤバいと思ったほうがよい。
結婚するべし、子どもをつくるべしなんていうのは、
その人がもつ単なる意見である。
言っている人とあなたの間に雇用関係とか、血縁関係とか、
利害関係がなければ、結婚や出産にかかわることを
強制することはできない。
にもかかわらず、人の意見を「押し付け」ととらえてしまう人は、
よほど自信がないか、疲れているか、自分を持ってないのかのどれかだ。
インターネットにあふれるほぼすべての言説に強制力なんかない。
強制力があるのは、制裁がある場合や、
生殺与奪の権限を握られている場合のみだ。
いいたいのは、「こうあるべきだ」という巷の言説に
振り回されるなということだ。
私も含め、言説を述べる人はあなたのことなんか知ったこっちゃない。
自分をしっかりもって、
「変な奴が変なことを言うてるな」とか、
「ちょっとは参考になるな」と思えばいいだけのこと。
だから、上記の文章も何も気に留めることはない。