「カマ男」に思う 

安倍元総理の事件があった2日後、今度は京王八王子駅

「カマを持った男が暴れる」という事件があった。

2日前のことがあっただけにネットはざわついた。

私もおいおいと思って、動画を見てみた。

高齢らしき男性の手元には確かに何かカマのようなものが

握られているが、足元はよたよたしていた。

「暴れている」とは言えないように思えた。

私が思い出したのは、ある郊外での街での話。

そこは住宅街で、畑もちらほら見られる地域だ。

そこに包丁を持った男がうろついているという通報があった。

警察が駆けつけてみると、片方手に包丁、もう片方には収穫した

野菜が握られていた。

そう、その男は自分の畑で野菜を収穫するために

包丁を手にしていたのだった。

このカマを持った男性も、どこかに草刈りに行こうとしていた

のではないかと思った。

認知機能に問題があって徘徊していた可能性もある。

こういう可能性を排除して不安ばかり煽る報道ばかりでイヤになる。

この男性についての続報はないから、なぜ彼がそのような行動を

起こしたのかはわからない。

メディアは衝撃的な事件を衝撃的な言葉で伝えるだけでなく、

その後のことも伝えて、社会を納得させることも考えてほしい。