辛くも勝利 

26日はラグビー大学選手権の準々決勝だった。

帝京大学京都産業大学と対戦。

帝京大学の9連覇以前に一度対戦したことがあるようだが、

連覇中はまったく戦ったことがない未知の相手だ。

ゲームが始まると、猪突猛進と言う言葉がぴったりくるような

タックルの雨を京産大の選手が帝京の選手にあびせる。

アタックでも足を力強くかいて前進する。

帝京は相手の勢いを受けて反則を繰り返す。

前半、帝京は2トライを序盤に取るもののその後は防戦一方となり、

10-23と京産大リードで折り返す。

後半になると、前半で犯したミス、反則を修正。

反対に京産大は、倒れ込みとオフサイドのミスを連発。

帝京のトライとコンバージョン、ペナルティゴールで20-23に。

ところが、ここでズルズルいかないのが関西リーグの覇者。

トライで反撃し、20-30の10点差になった。

このときばかりは敗戦を覚悟した。

後半20分ごろ控えに回っていた細木キャプテンが投入されると、

帝京はスクラムでも圧倒するようになり、

再びトライとコンバージョン、ペナルティゴールでついに

30-30の同点に追いつく。

さらに残り2分でトライをねじ込み、帝京が37-30で

辛くも勝利した。

それにしても京産大の気迫が凄かった。

ラグビーはこうあるべしという姿だった。

帝京は決勝に向けて貴重な教訓を得たのではないか。

さあ、連覇が途絶えて以降、初めての決勝。

帝京がまたきっとやってくれるだろう。