帝京大ラグビー部 祝V10 

いつかは書けるだろうと思っていたけれど、

あれから丸3年。ついに4大会ぶりに勝ちました。

帝京大学ラグビー部が全国大学選手権、優勝です!

1月9日、明治大学との決勝戦を27-14で勝利。

前半に4トライ、後半にも1トライを加えての快勝でした。

準決勝で京産大の厳しいタックル、ボール争奪戦で疲労があるかと

思いましたし、3連勝で勢いに乗る明治相手でしたが、杞憂でした。

印象に残ったのは、前半にとった1つ目と4つ目のトライでした。

1つ目は、ラインアウトのボールがジャンパーの手の上を通過して

取れず、そのこぼれ球に反応した押川選手がトライしたもの。

4つ目は、相手のフラットなロングパスをインターセプトして

ウイングの白國選手がトライしたもの。

どちらも幸運がもたらした偶然のプレーのように見える。

だけど、私には彼らが想定していたプレーに見えた。

いつもどこかで「こういうことがありえる」という可能性を

頭に入れて練習しているのだろうなと思った。

そうでないととっさに体は動かない。

偶然に見えるプレーこそ、日頃の練習での意識が生かされる。

あらゆる可能性を頭に入れるには、自分の頭で考えることが必要だ。

そして自分の頭で考えたことを実践することが

許される雰囲気がそのクラブにないといけない。

言われたことをやっているだけでは、彼らのようなプレーはできない。

改めて彼らがつくってきたクラブの文化の素晴らしさを感じた。

一時の勝敗など時が経てば誰もが忘れる。

でも、彼らがクラブ活動を通してその文化の中で

学んできた物事に対する姿勢は忘れようがないはず。

そうして人をつくってきたことがこのクラブの価値ではないかな。

帝京大学ラグビー部の選手、スタッフ、関係者の皆さん、

おめでとうございます!

そして、ありがとうございます!

よいものを見せていただきました。