スポーツはそれ自体が目的 

2019年のラグビーW杯で日本代表が躍進したことで、

国内のラグビー人気が沸騰。

競技人口が少し増えているらしい。

教育にもよいということを耳にするようになった。

私もラグビーは教育的要素がたくさんあると思っている。

その中身は書かないが、気になることはある。

ラグビーをはじめとするスポーツは、

教育のためにやるものではないということ。

ラグビーに教育的要素があるとはいっても、

それは結果としてそうであるだけでああって、

ラグビーを教育のために用いるべきじゃない。

これは日本が明治期にスポーツを輸入したときに、

学校の中で体育として用いたことに端を発する。

明治期には欧米列強に伍していくために、

体育という戦争に勝つための体力を養う科目ができた。

そこにスポーツが入ってきたので、スポーツも教育的に

利用されることになった。

欧州で始まったスポーツはもともと気晴らしに行うもの。

教育のための手段ではなく、スポーツをすること自体が

目的なのだ。

「スポーツをやったから人間的に成長できた」は、

あくまで結果でしかない。

スポーツが目的でなく、手段になったら楽しめないばかりか、

おかしなことがいろいろ起きる。

それが出てきているのが今の部活動だろう。

子どもたちにはスポーツそれ自体を目的として

プレーすることを楽しんでほしい。