「郷に入りては郷に従え」は死語になったのか
そう思うようなことが最近多いですね。
今は異国に「お客さん」として行く場合には、
「郷」のやり方に従わなくてもよくなっているのではないか。
日本式の「お客様は神様です」的な、おもてなしの大合唱のため、
お客さんの都合のほうに合わせるようになっている。
これが移住してくる人にも適応されるようになりつつある
のではないかとすら感じる。
たとえば、宗教的な理由がある場合とか、性別の理由があるような
時はそっちが優先されるのが当たり前になってきた。
宗教や性別の理由のほうが重大視され、大声でとなえられると
地域的な慣習などは簡単に覆りやすい。
これが多様化なのかと思うと、ちょっと考えてしまう。
こんなことになったのも、人が簡単に長い距離を移動できるように
なったからですよね。
郷に入りては郷に従うことが、多様性の時代には大切なはずだが、
それと宗教や性別の問題がぶつかり合ったときにどうすればいいのか、
丹念な話し合いをしないと、問題は解決できないだろうな。