持ち家がもたらすメンタル効果 

「首都圏出身者にはわからない持ち家がもたらすメンタル効果」

というのがあります。

首都圏に住んでいる人には二種類あって、

ひとつは首都圏出身者、もうひとつはそれ以外の出身者。

ここでいう首都圏とは、1都3県をイメージするんだけど、

それ以外の首都圏から遠く離れた地方の出身者は、

「持ち家」がもたらすメンタル効果があるのである。

都会に住んでいる人は、地域コミュニティの連帯感をあまり必要とせず、

転居するにも抵抗感がない人が多いのではないか。

しかし、地方に行って転居を繰り返していると、

どこにいってもよそ者扱いされてしまうのである。

若いうちはまだいいが、子どもができてから転居を繰り返すのは、

子どもを転校させることになるので、できるだけ避けたい。

そうなると、自然と家を買うということになる。

そして、家を買うことは自分的にも、「ここで根を張って生きるのだ」

という覚悟を自らに問うことにもなる。

自分を駆り立てるそういうメンタル的な張りが埋まるのだ。

これも家を買うことのメンタル的な効果である。

それにその地に腰を据えて住むことで、周囲に知り合いが増えていき、

そのことで孤独を軽減することになるし、

子どもにとってはどっしりと、いつでも帰れる場としての

「地元」「実家」をつくることになる。

「持ち家か、賃貸か」を説くFPの話だけを聞いていたら、

いつまで経っても答えは出ないのである。