演じているのでは 

テレビの「ケンミンショー」を見ていると、

いけず(意地悪)な京都人の話がよく出てくる。

けど、いけずな京都人って本当にいるのかなって思う。

京都は洛中と洛外でも区別したがる人がいるのだそうだ。

洛中とは豊臣秀吉御土居といって、塀で隔てて「京」

それ以外の部分を区別したものの内側をいうらしい。

洛中こそが「京都」であり、その中に住む人こそが京都人である

というのだ。

いや、いるだろう。けど、「江戸が~」とか「横浜は~」という

ように住んでいる地域で区別したがる人はどこにでもいて、

それが京都の場合、あこがれもあって特に気にさわるのではないか。

住んでいる地域によって、区別することは、行き過ぎると

差別につながってくることは歴史が証明している。

差別とは、イヤな気持ちにさせることも含めて、区別した上で

不利益を被らせることをいう。

居住地による差別は被差別部落がその典型。

だから、発言には気をつけないといけないが、

当の京都人にはそんな意識などほとんどなく、あえて京都人らしさを

演じているところもあるのではないだろうか。

京都、奈良、大阪、兵庫でどこに住みたいかといったら、

物理エリアからしたらどこへ行くにも近い大阪だけど、

人の気質からしたら謙虚で自然体の奈良だなあ。