古来、文字を持たなかった日本人。
中国から漢字を輸入したのが奈良時代だった。
結構、最近の話。
それまでは文字がなかった。なくてもよかった。
文字は時間や距離を越えて、情報を伝達できるツール。
口伝という方法があったし、遠くにいる人と
情報交換する必要もなかった。
だから、文字をもたなかったのは、民族として劣っていた
からではなく、その必要性がなかったから。
でも、馬とか馬車で移動できるようになったのが
大きかったんじゃないかな。
村の中だけの社会で完結できていたのが、
村の外と交流するようになってきた。
そのとき、故郷の村とやりとりしたくなった。
それってたぶん、夫婦とか恋人の間で。
で、やっぱり何か手段があったほうがいいよね。
絵よりもっと簡単なものを。
それで中国には文字というのがあるらしいと。
で、漢字を輸入したわけだ。
てっとりばやく輸入して、自分たちで改良する。
昔から日本人はこれが得意だったんですね。