「二元論」は国民をばかにしている

衆院選が約1か月後に迫ってきた。
いま激しく離合集散が行われて、新しい政党が生まれている。
どの政党を見ても、小泉純一郎式の「二元論」で
選択を迫る手法を採用している。
脱原発か、続原発か。反TPPか、賛TPPか。
政治を前に進めるのか、古い政治に戻すのか。
古来日本人は、白か黒かはっきり決めるやり方を好まず、
グレーの部分が常にある社会をつくってきた。
それが社会の寛容さだったりしたのだが、今の社会の反映か
「遊び」の部分がなくなった。
その結果、選挙はイエスかノーか、半か丁かの
わかりやすいだけの論戦に終始している。
これは政治家が国民をばかにしていることの表れなんだけど、
そんなに国民はばかではないですよと言いたい。
国民をばかにした政党・政治家を落とすも生かすも
私たち国民しだいだ。