「自分もウイルスをもっているかも」と思って過ごすべき 

今のこの状況を「それほどのことなのか」と思う人は

まだまだいると思います。

はっきり言って「それほど」です。

もっと「ウイルスと感染」について、周知・啓蒙するような

発信がないといけません。

発症しなければ、出歩いていいと考えている人が、

まだまだ多いから感染が止まらない。

今回の新型コロナウイルスの場合は、潜伏期間が2週間と

言われている。

たぶんこの潜伏の意味が多くの人がわかってない。

ウイルスを体内に取り込んでから、症状が出るまでの期間を

潜伏期間という。

ウイルスが体内に入っただけでは症状は出ない。

ウイルスが体内に入ると、人間の体は免疫系を働かせて対抗する。

その戦いでウイルスが優勢になると、体中にウイルスが増殖し、

肺に炎症を起こすなどして症状が出る。場合によっては死ぬ。

だから、免疫系が強い人は、ウイルスが入っても

症状が出ないうちに完治してしまう。

しかし、ウイルス自体は持っているから外にまき散らしてしまい、

他の人にウイルスをプレゼントしてしまうのだ。

まったく健康に見える人も、ウイルスの運び屋にさせられて

しまうことがあり得る。

だから、症状がない人も人との接触を避けるべきなのだ。

ここの理屈がわかっていないと、いつまで経っても

「自分は感染していないから」という理由でフラフラと

街を出歩いた人がウイルスをまき散らすことになる。

ただ、「自分以外のことに興味はない」という人には

これらのすべての理論は通じないことになるのだが……。