日本ラグビーは強くなったか?

ラグビー日本代表がW杯で3勝したということで、
いまや新聞のテレビ欄にラグビーの文字が踊らない日は
ないというまでブームが過熱している。
女子サッカーと一緒で、やっぱり勝たないとダメなんだなと思った。
でも、勘違いしてほしくないのは、
日本代表が強くなった=日本が強くなった
のではないということだ。
日本代表は160日とかいう、通常、ありえない年間合宿スケジュールを
組んで、特殊なチームづくりをした結果、勝つことができた。
これによって日本ラグビーが強くなったわけではない。
もちろん、国内のリーグ戦は海外選手を呼び込んで
レベルが高くなったし、海外に参戦する選手も増えた。
全体の底上げはできたけど、普通の日本代表をつくっていたら、
1勝がせいぜいだっただろう。
日本ではラグビーはそれなりに人気のあるスポーツだけど、
世界はもっと競技人口も多いし、たくさんの人が熱狂している。
日本代表によってもたらされた関心を、どうやって4年後に日本で
開催されるラグビーW杯につなげるかだ。
大学リーグの再編や、大学チームが社会人リーグに参戦できるような
二十歳前後の選手がぐっと伸びる施策が必要だ。
特に関東の大学リーグの再編はぜひともやってほしい。
南アフリカとの戦いを見ていたら、大学の枠を気にして再編できないのは
いかにもちっぽけなことだと思った。
日本のラグビー界の思い切った改革を望みたい。