昨秋ブームを巻き起こしたラグビー。
いま開催されているトップリーグは、
基本的に実業団リーグであり、選手は企業の社員であることが
大半なのであるが、知らない人も多いようだ。
現状は、プロとアマの混成リーグ。
これを、運営をプロ化しようというのが今回の話。
時期は2021年秋からのシーズンだという。
現在は、ドラマ『ノーサイド・ゲーム』でも描かれたように、
企業が十数億円という経費をかけて、チームを運営している。
これには選手のサラリーから、遠征費用まですべてだ。
これがプロ化すると、基本的に球団は独立採算となる。
試合のチケットやグッズの収入から選手のサラリーが
支払われるわけだが、チケットやグッズだけではそれが
無理なので、各方面からスポンサーを募って、運営費に充てる。
各方面からスポンサーを募るには、チーム名にメインスポンサー名を
入れることができなくなる。
そのため、チーム名には企業名が入らなくなる。
地域密着で周囲から幅広くスポンサーを得ていく。
対してプロ野球は、企業1社が保持するという世界でも珍しい
やり方で運営している。
企業が宣伝広告費として数十億を負担しているのだ。
球団経営を宣伝広告費として計上できるのは、
税務上の特例と言われており、プロ野球の歴史的な成り立ちを
考慮したケースとなっている。
ラグビーの場合は、もしかすると、プロ野球とJリーグやBリーグの
やり方の中間の形態を目指すのかもしれない。
つまり、1社がメインスポンサーとなって、親会社から独立した
球団となって、広くスポンサーを集めるという方法だ。
こんなことが可能なのかわからないが、いずれにしろ楽しみではある。
今後の続報を待ちたいと思う。