ジャッカルはここを見る

今回のラグビーW杯で話題になった言葉として、

「ジャッカル」がありますよね。

有名な映画のタイトルではありません。

ジャッカルは技の名前で、ディフェンス側が繰り出すもの。

これによってアタック側がボールを離すことができないと、

ノットリリース・ザ・ボールという反則になる。

タックルで倒れた相手の上に覆いかぶさるようにして、

ボールをがっちりとホールドしてそのまま奪い取る。

奪い取れなくても、ノットリリース・ザ・ボールを

誘発できればOKというものだ。

このときの見どころは、ジャッカルを繰り出したプレーヤーが

自立しているかどうか。

前に倒れ込んでいると、逆にオーバー・ザ・トップという、

ジャッカルを繰り出した側の反則になる。

このとき、レフリーが「オフフィート」と叫ぶことがある。

そのときは、ジャッカルを繰り出したプレーヤーが

自立していないことを教えてあげていると思ってほしい。

ラグビーは立っているプレーヤーしかプレーに参加できない。

このことがわかっていると、ジャッカルはよりわかる。

アタック側の選手は、ジャッカルしにきたプレーヤーを

排除しようとする。このときだけは、唯一ボールをもっていない

プレーヤーに働きかけることができる。

ジャッカルしようとするプレーヤー、

それを排除しようとするプレーヤーとがファイトする。

そこがラグビーの見どころのひとつだ。