避難できず

「避難って案外できないものなんだな」

というのを実感した。

12日は相当大きな台風が来ることが予想されていた。

昼過ぎ、だんだん強くなる雨脚に不安になっていき、

15ぐらいだったか、自治会の方から避難所が開設されたことを

告げられて、いよいよ緊張感が高まった。

家の目の前には幅2メートルの水路が流れており、

逆側には50mの箇所に川幅20メートルの川が流れている。

暗くなる前には非難のために荷物の準備をしたが、

夕方になって暗くなってくると、もう避難はできないなと感じた。

その後、この川の水位をネット上で見ていた。

この川は水位240センチが「注意」、384センチで「危険」、

480センチで「氾濫発生」となる。

20時40分の時点で320センチを記録。

このまま上がり続けると、氾濫するのか。

次の8時30分の時点で317センチとなり、

その後は水位はどんどん下がっていった。

こんなにリアルタイムで緊張した時間を過ごしたのは初めて。

もっと早めの行動が必要なのだなと痛感した今回の台風だった。