動き出したラグビープロ化 その3 

企業としてネックになるのは、一番は企業名が出ないこと

ではないかなと思う。

企業がトップリーグに参画する動機としては、

CSR(社会貢献)が大義名分だが、社名を社会に浸透させる

という要素も大きい。

たとえば、パナソニックのチーム名は、

パナソニック・ワイルドナイツ」だ。

ゲームの前後でメディアで名前が連呼されることの効果は大きい。

しかし、プロチームになると、これがたとえば、

ホームグランドを熊谷にしたとすると、

「埼玉ワイルドナイツ」となり、企業名が出てこない。

もちろん、ジャージの胸にロゴは入るだろうが、

企業名が冠につかないことのインパクトは大きい。

当初、Jリーグでもこの点が問題だった。

しかし、一方でチーム名に企業名が入らないことで、

さまざまな企業からスポンサーを得ることができるメリットもある。

Bリーグには、スポンサーを300や500も

抱えているチームがあるのだ。広く薄く集めるわけである。

JリーグBリーグと根本的に違うのは、プロ野球JBL)だ。

これは企業が宣伝広告費として、

チーム運営費を計上することが認められている。

(これは税法上の特別処置らしいが。ある意味で節税効果にも)

だから何億もの年俸を払うことができるのだ。

そのため、日本のプロ野球チームは、単体では赤字。

JリーグBリーグチームは、完全な独立採算組織になっている。