校庭芝生化への長い道のり7 

校庭芝生化に費用と手間はそれほどかからないことがわかったら、

あとは当事者のやる気だけである。

当事者は、八王子市、学校教職員、児童、父兄、地域住民だ。

学校側は、「学校は市の持ち物なので」という言い方をする。

市立小学校の場合、校長はじめ、教職員は市から雇われている地方公務員。

学校のすべての施設も市の資産となる。

ただ、市の財政は住民税のうち、市民税が主である。

ということは、市立学校は市民のものでもあるといっていいだろう。

だから、上に挙げた当事者が使用する権利があるといえるだろう。

このように考えれば、父兄が施設に手を加えることは

ルールに反しないはずだ。

それには当然ながら、学校側の許可が必要となるわけだが、

おやじの会が費用負担し、管理を一手に引き受ける場合、

学校側には何のリスクもないことになる。

このことを、校長をはじめ、教職員に理解していただく必要がある。

教職員は、見ているだけでOK。もちろん授業で使ってもよい。

というか、ぜひ使ってほしい。

芝生は、水分が枯渇しても簡単には死なない。

豊富過ぎる養分と水分があると過保護になるから、

ちょっと不足するぐらいが丈夫な芝生になる。

5年生は毎年、バケツで稲を育てているが、

同じイネ科の芝を観察したら、同じようなことが学べるだろう。

校庭芝生には、こうした副産物もいろいろついてくるのだ。