校庭芝生化に費用と手間はそれほどかからないことがわかったら、
あとは当事者のやる気だけである。
当事者は、八王子市、学校教職員、児童、父兄、地域住民だ。
学校側は、「学校は市の持ち物なので」という言い方をする。
市立小学校の場合、校長はじめ、教職員は市から雇われている地方公務員。
学校のすべての施設も市の資産となる。
ただ、市の財政は住民税のうち、市民税が主である。
ということは、市立学校は市民のものでもあるといっていいだろう。
だから、上に挙げた当事者が使用する権利があるといえるだろう。
このように考えれば、父兄が施設に手を加えることは
ルールに反しないはずだ。
それには当然ながら、学校側の許可が必要となるわけだが、
おやじの会が費用負担し、管理を一手に引き受ける場合、
学校側には何のリスクもないことになる。
このことを、校長をはじめ、教職員に理解していただく必要がある。
教職員は、見ているだけでOK。もちろん授業で使ってもよい。
というか、ぜひ使ってほしい。
芝生は、水分が枯渇しても簡単には死なない。
豊富過ぎる養分と水分があると過保護になるから、
ちょっと不足するぐらいが丈夫な芝生になる。
5年生は毎年、バケツで稲を育てているが、
同じイネ科の芝を観察したら、同じようなことが学べるだろう。
校庭芝生には、こうした副産物もいろいろついてくるのだ。