校庭芝生化への長い道のり1

前に校庭芝生化された学校を2つ見に行った。

一つは、素晴らしく管理された学校だ。

見たところ、ふさふさで国立競技場かと思うほど。

スプリンクラーや雨水を集めるシステムを

2000万円かけたというからうなづける。

だが、養生期間が数か月あるのが、

どうなのかなあと思った。

もうひとつの学校は、真逆だった。

いたるところで芝生がはがれており、

みすぼらしく見えた。

おやじの会の人たちと見に行ったのだが、

おやじたちの目にはどう映ったか。

前者の芝生を見たときは、

「素晴らしい芝生だ。こんなのができるならいいかも。

でも管理が大変そうだし、お金もかかりそうだ。

養生期間をつくらなくてはいけないのはどうなのか」

そんな反応だった。

後者の芝生を見たときは、

「こんなになるんなら俺は芝生はやりたくない」

日が当たらない箇所は人工芝にしたあったのを見て、

「人工芝のほうがいいな」なんて声も。

私はどっちも素晴らしいと思った。

芝生がはがれてしまった校庭を見て、

私の脳裏には、子供が外で激しく遊ぶ様子が浮かんだ。

校庭で芝生を生かしたイベントを行って、

地域の人たちを呼んでいたらしいから、

そんな楽しい光景も目に浮かんだ。

たかが芝生だ。

観賞用の芝生ではないから、はがれてOK。

それだけ激しく遊んでくれたなら本望。

はがれた芝生を見てもこれだけ反応が違う。

まだまだ芝生化は遠いと思った。