校庭芝生化の最終形は、校庭の全面芝生化だ。
このときには、おやじの会だけでは不可能で、地域住民や
グラウンドを使う野球クラブ、サッカークラブ、教職員などの
協力が不可欠。
特に地域住民だ。
地域住民には、仕事をリタイアしたものの才能、ノウハウを
持て余している人材がゴマンという。
当然、植物の生育に詳しい人もいるだろうし、
土に詳しい人、芝刈り機など機会に詳しい人、
組織づくりに詳しい人がいる。
仕事で培ったこれらのノウハウを眠らせておくのはもったいない。
芝生化の管理に参加してほしい。
父兄ももちろん参加して、芝生の管理を通じて、
父兄同士の連携を深めていく。
そのときには、父兄や地域住民が参加するイベントを開催する
芝生に寝転んでの映画鑑賞、青空市場なんかもアリだろう。
すでにそんなことをやっている学校がある。
そして、最終的にはNPO法人を設立し、
芝生を理由に永続的に地域の人が学校を見守り、
将来像を考えていく組織に発展させる。
防犯・防災の面で強い地域づくりの礎とするのである。
参加者にとっては、
仕事をリタイアしても死ぬまで所属できる組織になる。
そこで新たな遊び仲間もできるだろうし、
仕事にもつながるかもしれない。
そうして、地域で大人が楽しそうに人生を過ごしていれば、
子どもは地域に愛着を感じ、成人して離れて住むように
なっても盆暮れに帰ってきてくれるだろう。