校庭芝生化への長い道のり12 

校庭芝生化の最終形は、校庭の全面芝生化だ。

このときには、おやじの会だけでは不可能で、地域住民や

グラウンドを使う野球クラブ、サッカークラブ、教職員などの

協力が不可欠。

特に地域住民だ。

地域住民には、仕事をリタイアしたものの才能、ノウハウを

持て余している人材がゴマンという。

当然、植物の生育に詳しい人もいるだろうし、

土に詳しい人、芝刈り機など機会に詳しい人、

組織づくりに詳しい人がいる。

仕事で培ったこれらのノウハウを眠らせておくのはもったいない。

芝生化の管理に参加してほしい。

父兄ももちろん参加して、芝生の管理を通じて、

父兄同士の連携を深めていく。

そのときには、父兄や地域住民が参加するイベントを開催する

芝生に寝転んでの映画鑑賞、青空市場なんかもアリだろう。

すでにそんなことをやっている学校がある。

そして、最終的にはNPO法人を設立し、

芝生を理由に永続的に地域の人が学校を見守り、

将来像を考えていく組織に発展させる。

防犯・防災の面で強い地域づくりの礎とするのである。

参加者にとっては、

仕事をリタイアしても死ぬまで所属できる組織になる。

そこで新たな遊び仲間もできるだろうし、

仕事にもつながるかもしれない。

そうして、地域で大人が楽しそうに人生を過ごしていれば、

子どもは地域に愛着を感じ、成人して離れて住むように

なっても盆暮れに帰ってきてくれるだろう。