校庭芝生化を提案したとき、
「学校側のメリットを考えないと、やりたいだけではダメ」
と私に忠告してくれた人がいたので、考えた。
校庭芝生化をすることの、
学校側のメリットっていったいなんだろう?
いくら考えてもこれが最初に頭に浮かぶ。
「子どもが成長する」
校舎も校庭も、学校にあるものはすべて子どもの成長のために
あるといっていいだろう。
それに、「ケガが減る」も学校側のメリットになるはず。
擦り傷をした、切り傷をしたといって、保健室で手当てをする
ことが減るから、教員の手間も減らせる。
擦り傷、切り傷の治療にはお金がかかる。
どうせ金をかけるなら、治療より、芝生にかけるほうがいい。
子どもが傷むより、芝生が傷んだほうがいいのだ。
そういうと、こういう人が出てくる。
「転んで痛い思いをするから、転ばない方法を学べる」
それは「結果として学べることもある」という意味で
とらえるべきであって、学ぶためなら痛い思いをしていい
という話ではない。
防げるなら当然、痛い思いはしないほうがいいわけだから。
「転んでしまったのはしかたない。次は転ばないようにしようね」
というのが「学べる」の意味なのだから。
それに転んで痛い思いをすること「学ぶ」と、
身体は痛い思いをしないように、転ばないように、
力をセーブして走る。無意識にリミッターをかける。
芝生で転んでみ痛くないことがわかれば、
無意識にかけていたリミッターを取り外して、
才能を開花させることができる。
これは子どもの成長につながる。
「やればできるんだ」の自信になり、
自己を肯定することにもつながる。