校庭芝生化への長い道のり4 

私が希望する校庭芝生化は、

最終形はやはり校庭前面の芝生化だ。

しかし、これには越えなければいけないいくつものハードルがある。

最初から全面芝生はハードルが高過ぎるので、

はじめは10メートル×20メートル

いや、2メートル×5メートルでもいい。

とにかく、遊具の下に引くクッションとしてではなく、

でんぐり返しができたり、寝転んだりできるスペースとしての

芝生を、わずかながらでも設置することだ。

自然に生えてきた雑草にように見えるものではダメで、

誰かが何らかの意図をもって植えたのだと感じられる

ものでなくてはいけない。

そのためにはある程度の面積が必要だ。

2メール×5メートルなら、ティフトン芝の苗を買うのに

1万円でできる。

そして、これを広げようとするときには、

新たに苗を買う必要はなく、自然に広がるのを待てばよい。

ティフトン芝は、頻繁に刈るほど横に伸びる。

上に伸びようとする成長力が、横に伸びるのに使われるからだ。

不必要に広がった芝は切り取って、日の当たる、校庭の隅に植えて

育てておき、児童が遊ぶところに移植することで、

芝生がはがれた部分を補修することができる。