私が希望する校庭芝生化は、
最終形はやはり校庭前面の芝生化だ。
しかし、これには越えなければいけないいくつものハードルがある。
最初から全面芝生はハードルが高過ぎるので、
はじめは10メートル×20メートル
いや、2メートル×5メートルでもいい。
とにかく、遊具の下に引くクッションとしてではなく、
でんぐり返しができたり、寝転んだりできるスペースとしての
芝生を、わずかながらでも設置することだ。
自然に生えてきた雑草にように見えるものではダメで、
誰かが何らかの意図をもって植えたのだと感じられる
ものでなくてはいけない。
そのためにはある程度の面積が必要だ。
2メール×5メートルなら、ティフトン芝の苗を買うのに
1万円でできる。
そして、これを広げようとするときには、
新たに苗を買う必要はなく、自然に広がるのを待てばよい。
ティフトン芝は、頻繁に刈るほど横に伸びる。
上に伸びようとする成長力が、横に伸びるのに使われるからだ。
不必要に広がった芝は切り取って、日の当たる、校庭の隅に植えて
育てておき、児童が遊ぶところに移植することで、
芝生がはがれた部分を補修することができる。