校庭芝生化への長い道のり5 

校庭芝生化に使う芝は、日本庭園にあるような芝ではない。

日本庭園の観賞用の芝は、ホームセンターに束になって

売られている芝で、ほとんどが高麗芝だ。

ティフトンは、西洋芝のバミューダグラスを品種改良した

もので暖地性芝草(夏草)の中で

匍匐(ほふく)茎(ランナー)の生育が最も盛んな品種である。

芝生はイネ科の植物だが、このティフトンは種をつくらず

ランナーで繁殖する。竹やシャガなどと同じだ。

高麗芝は、見た目がきれいで種をつくる。踏圧には弱い。

ティフトンは、繁殖力が旺盛で踏圧に強い。

高麗芝と比べて葉が柔らかく、触ってもチクチクしない。

繁殖力が旺盛だから、初期用を抑えたうえで広げるのが早い。

要は自分たちで養殖しているようなものだ。

これで「芝生は高価で贅沢なもの」は解消できる。