通勤時間と住宅ローン

ヨーロッパでは、収入的には日本と同じか少し低くても、

格段に豊かな生活をしている国がある。

平日は、夜は家族で食事し、週末は自然の中に出かける。

日本はみんなが遅く帰ってきて、自由になるお金も少なく、

たまったストレスを、モノを買うことで解消しようとする。

ヨーロッパの国々との違いは、2つある。

ひとつは、通勤時間。もうひとつは住宅ローンだ。

日本の、特に首都圏は片道平均で1時間弱を通勤に費やしている。

これだと夜、帰るのが遅くなり、夕食を家族と一緒に

食べることができなくなり、子どもの就寝時間も遅くなる。

そうして帰った家は、もってもせいぜい50年で、20年もすれば

資産価値がなくなるから、20年後はローンだけが残って

資産的に債務超過になる。

日常の消費に回すお金も少なくなるから、

長期の休みがあっても旅行もできない。

職場の近くに、安い住宅があれば、

日本人の幸福感はぐっと上がる。

結局、いろんな社会問題は、これでほとんど解決するんじゃないか

とさえ、私は思っている。