きちんと、誠実に

キャンプやらサバイバル生活に興味があるせいで、

テレビ朝日無人島生活関連の番組をよく見ている。

その中にナスDというディレクターが出演している

番組があって、最近はYouTubeとかでもよく見る。

この人が、こんなことを言っていた。

「自分は何十年と仕事してきた職人さんの仕事を

テレビの取材ということで、特別に見させてもらっている。

だから、きちんと伝えないといけない」

みたいなことである。

また、先日、別の作家さんから話をしていただいたときには、

「自分は人のことを書かせてもらっている。

だから、誠実でなければならない」

というのだ。

取材者は、人に取材してどうにかなる職業なので、

自分で何かやったと思いあがってはいけない、

そういうことが二人は言いたかったのだろうと思う。

私もまったく同感だ。

話を聞かせてもらって成り立っているのが

ライターという職業。

歪曲したり、結論ありきで書くなら、

リスペクトされなくて当然だ。

リスペクトされたいともそんなに思わないが、

取材対象者に対してきちんと、誠実でありたい。

そこを外すようなことがあったら、

そのときは、ライターをやめるときだ。