コイン精米にゆく!

30代も半ばになると、意識して新しい経験をしないと
驚きとかが失われて、感性がにぶる。


・・・などと大風呂敷を広げるつもりはなくて、
たんに「初めてのコイン精米」を報告したかっただけなのです。
わたし、セルフガソリンスタンドなんかも大好きです。
なんでも自分でやりたい。手を使ってやりたい派です。
今回はウワサの「コイン精米」です。
あなたの近所にもありますね、コイン精米。
中学生ぐらいのときまでは意味がわからなかった。
「コイン」と「精米」が結びつかなかった。
この「コイン」というのは「コインランドリー」からきているのだと
思うが、「セルフ精米」のほうが意味は通じやすい。
そのコイン精米所が自宅の近くにあるのを以前から確認していた。
今回、岡山からもらってきた玄米が30キロ近くあったので、
半分ほどやってみることにした。
平日の夜に行くことにしたが、何時までやっているのか
確認するため、駅から自宅への帰路の途中に下見することにした。
中に入っていろんな「具合」を確認したかったが、
小学生ぐらいの女の子を連れた母親がまさに取り込み中だった。
中をじろじろ見ていると、いまの時代、すぐに不審者扱いされるので、
いったん自宅に帰り、返す刀ですぐに現場に向かった。
現場につくとすでに母娘は帰ったあとだった。
コイン精米所の中は2畳ほどのプレハブ小屋だ。
そこにでっかい精米機が鎮座している。
高さ2.2メートル、幅1・8メートルはあろうか。
右手にある「玄米投入口」に玄米を入れ、お金を投入すると
グオーン、グオーンってすごい音がする。
ちなみに5キロ100円でやってくれる。
機械がグオーンって鳴り、左右に小刻みに身もだえしている。
なんかカワイイ。
1分ほどすると左手のちょっと高い噴出し口みたいなところから
精米されたお米が出てきて貯められ、足元のペダルを踏むと
米が袋にザザーっと落ちてくる。
お金が足りなくなると追加しなければならない。
精米の加減は、5分つき、7分つき、標準、上白、に加え、
クリーンなんとかホワイトみたいな名称の、「最上級の精米」の
5段階ある。最上級になると無洗米に近くなる。
最上級に向かうにしたがって味はよくなるが、
ビタミン、ミネラルなどの栄養分は失われる。
今回は「標準」でやってみた。
いつものお米よりちょっとぬかが残る感じか。
米は玄米のほうが安く、また精米したての米のほうが
劣化は少ないためおいしくなる。
コイン精米は思いのほか簡単であったので、
これからは玄米を買って精米したほうがいいなと思った。
「コイン精米」なんて使ってる人いるのかな、と思っていたが、
なかなかどうしていいことずくしであることに気づいたのでした。