『ALL OUT!』がいい!

TVアニメをまともに見るなどいつぶりだろう。
ラグビーアニメ『ALL OUT!』がいい!
すべてを外に出すという意味。
ラグビーでは「出し切ろう!」っていうのが、
合言葉のように言われるらしい。
格闘技のように激しい体のぶつかり合いがあるのに、
時間でゲームが進むボールゲームだから、
ペース配分をしながらも、最後まで戦い抜くことが
奨励されるわけだね。
高校ラグビーの世界を描いているこの作品が秀逸なのは、
未経験者の祇園と経験者の岩清水というキャラクターを
ダブル主演みたいな形で登場させている点。
「花園ってなんだ?」みたいに、祇園が視聴者の代弁をする。
祇園の疑問に周囲の部員が解説することで、
わざとらしくなくラグビーのなんたるかを説明している。
だから、ラグビーを知らない人でも楽しめる設計になっている。
このアニメには「ラグビーの熱さ」みたいなものが詰め込まれている。
そこに高校生の青春が加味されるんだから、
熱さは沸点に到達する。
学生時代に団体スポーツをやったおじさんには本当にぐっとくる内容。
でも、このアニメの原作者は若い女性らしいんだよなあ。
どこでこういう男くさい世界の感覚を学んだんだろう。
次の放送が楽しみだ。