ラグビーとマスコミ

ラグビーを見続けて20年ぐらい経った。

ここ10年はスタジアムでも見るし、テレビも必ずと

いっていいほど見るようになった。

だが、この10年でラグビー人気が上昇していると

感じることはほとんどない。

マスコミにはけっこうラグビーが好きな人がいると思う。

彼らだってラグビーを取り上げたいのだ。

けれど、世の中の需要がないとそれも難しい。

マスコミが取り上げるから人気が出るなんて

競技は普通はないはずだ。

普通は、その競技が世界で勝てるから人気になる。

かつて卓球やバドミントンが今のような人気を

得られると誰が想像しただろう。

やっぱり彼らは世界で勝っているから報道量も多くなる。

報道が多くなれば、興味を持って競技を始める子も増える。

競技力が向上してレベルが上がり、さらに勝てるようになる

という好循環になっていく。

サッカーだって、世界でちょっとずつ勝てるようになってきた。

私はラグビーが大好きなのだが、

「マスコミが取り上げてくれない」というのは

マスコミの端くれにいると甘えに聞こえる。

もちろん、選手や関係者は勝つことがすべてと

思っているはずなのだけど。

そして、人気がなくなればサーッと引いていくのもまたマスコミ。

マスコミというのはそういうものなのですよ。

ずっと世界で勝っていけば、マスコミは報道せざるをえなくなる。

ラグビーも好循環になることを祈っている。