広島と島根の蜜月

広島の人がいうには、広島は海と川の町だけど、
水産物になると、島根に依存しているのだという。
なんでも、「島根だけは広島を見てくれている」のだそうだ。
山口は、関門海峡を挟んで福岡のほうを見ている。
鳥取、岡山は関西のほうを見ている。
鳥取も岡山も、広島カープより阪神ファンが多い。
私がいた岡山も大学は関西に進学しようとする人が多く、
関西が無理なら、広島、福岡、名古屋という感じになる。
なので、島根は福岡には遠いし、山口は頼る存在でなし。
関西からも縁遠いということで、広島を向いている。
島根には境港という水揚げ量では日本でもかなり多い漁港があり、
日本海から海の幸が多く獲れる。
広島で食べる海産物は、そういうわけで島根からやってくるのだそうだ。
広島と島根の蜜月関係に比べて、岡山は孤立している。
岡山は四国への交通の要衝として争う立場にある広島とは、
相容れないし、鳥取も岡山を向いていない。
兵庫は言うに及ばずで、香川など瀬戸内海を挟んでいるから
シンパシーがそれほどない。
こういう話がほかの地域でもあるのだろうなあ。