外来種とは何か

テレビ東京の番組で、「池の水を抜く」のが人気だという。
なんかこういうのは、ゴミ屋敷の清掃番組と似ている気がする。
池の中には何があるのかというのは、
ゴミ屋敷のゴミの下には何があるのかという想像を
かきたてるところがある。
なぜ水を抜くのかというと、いろんな菌や外来種
整理するためだという。
外来種によって本来の生態系が壊される」というときの
外来種は、いつの時点から日本に来たものを外来種
いうのだろうか。
本来の生態系というのも、何をもって本来とするのだろう。
里山の風景というのは、人間が稲作をしはじめてからの風景だ。
それ以前は別の生態系があった。
里山のように少し人間の手が入った「自然」こそが
もっとも生物が多様なのであって、原生林になるとその多様性は
失われてしまう。
外来種だっていつの時点を基準にするのか。
猫だって昔の日本にはいなかった。
結局、「外来種」とか、「本来の自然」というのは
人間が勝手に定めたものに他ならない
ある特定の生物を愛でて、それ以外を駆逐するのは、
イルカやクジラは殺すなといっている海外の環境保護団体と
変わらない思想ということになる。
その辺も番組を見ながら考えてみたいな。